オンライン探究部活動「プロジェクト部」を運営
夢中は無敵!中高生の本格的な探究を部活で。
「プロジェクト部」は、教員の負担軽減と中高生の探究的な課外活動機会の拡大を目的に設立されたオンライン部活動です。全国の中高生がオンラインでつながり、多様なテーマのプロジェクトに取り組むなかで、実践的な探究活動を体験します。中高生個人による参加モデルに加え、学校や自治体公認の活動としての導入も進んでいます。
※2022〜2024年度の3年間、一般財団法人三菱みらい育成財団の助成を受けて運営しています。
「プロジェクト部」が生まれた背景
中高生にとって部活動は貴重な課外活動ですが、教員の業務負荷を解決するための部活動の外部化に伴い、学校格差・地域格差が広がっています。また、探究学習が広まるなかで、授業外の探究的な活動の場も求められています。これら二つの課題に対する解決策として誕生したのが、中高生のための新しいオンライン部活動「プロジェクト部」です。
既存の部活動となにが違う?
◎ 学校の枠を超え、全国の中高生がオンラインでつながり、共に活動できる
→ 居住地や学校の種別(普通科、高専、専門学校、通信制学校、フリースクールなど)に関わらず部員が集まり、普段出会うことのない同世代と交流できます。
◎ 多種多様なテーマで活動できる
→ プロジェクト部で扱うテーマはさまざま。アナログ⇔デジタル、伝統⇔流行や最先端、理科学⇔社会科学やアート、と複数分野を縦横無尽に行き来します。
◎ 社会を動かす、実践的なプロジェクトに挑戦できる
→ 中高生だって社会の一員、いつまでも社会に出るための準備運動ばかりしていないで、自分の問いを世に投げかけたり、作品を送りだしたりしたい!そんな想いを形にするため、「中高生と社会との接続」を重視しています。
◎ 複数の大人が顧問。各界のプロや大学生に出会える
→ 未来の大人(仲間)を見守り、共に探究したいのは、なにも教員だけじゃない。現役で活躍する大人世代(プロフェッショナル)や、少し先をゆく先輩(大学生)が中高生の試行錯誤に伴走します。
具体的にどんな活動がある?
「建築・まちづくり」「デジタルアート」「ミュージック」など多彩なテーマで活動し、各分野のプロをゲストに招いて本格的な制作に取り組んでいます。また、企業と共創するプロジェクトも実施し、新しいプロダクトの試作品制作など、学校では得られない体験を提供しています。さらに、部員たちは自主的にマイプロジェクトや公式ソングの制作にも挑み、部活動の自治化が進んでいます。
学校・自治体での「プロジェクト部」導入も開始!
2024年度から、お茶の水女子大学附属中学校および山口県萩市の中学校(後援:萩市教育委員会)での導入が始まり、映像番組やラジオ番組を制作するプロジェクトに取り組んでいます。
現在、両校の公式な部活動時間は毎週水曜日の放課後で、お茶の水女子大学附属中学校では部員全員が校内の部室に集まって参加しています。一方、山口県萩市の中学校では、複数の中学校に所属する生徒がそれぞれ自宅からオンラインで参加しています。水曜日は主に交流や議論の時間とし、それ以外の時間に各自で企画や制作を進める形式です。
当初の個人エントリー形式では参加者層の広がりに限界がありましたが、学校法人や自治体が参加することで、地域や経済状況にかかわらず幅広い層の中高生に新しい活動機会を提供できるようになりました。この新しい部活動の輪に加わっていただける全国の学校法人や地方自治体(教育委員会)を募集しています。
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