TBSの探究学習プログラム「映像で学んで創る世界遺産」に開発協力のイメージ

TBSの探究学習プログラム「映像で学んで創る世界遺産」に開発協力

2021年度 経産省「未来の実証」事業に採択。STEAMライブラリーにてコンテンツを無償一般公開
クライアント
経済産業省、株式会社TBSテレビ
カテゴリ
教材・コンテンツ開発
担当スタッフ
岩田拓真
髙崎薫

TBSのテレビ番組「世界遺産」が探究学習の教材に!

ユネスコ世界遺産センターと長年パートナーシップを結び、1996年から世界遺産を撮影し放送しているTBSテレビの番組『世界遺産』(毎週日曜午後6時 TBS系で放送)。「最新映像技術で世界遺産を記録し、未来に遺す」とのコンセプトで始まった当番組が放送25周年を迎え、その節目にテレビを飛び出し、探究学習のプログラムをつくりました。

映像のプロと教育のプロによる共創

世界130カ国以上で撮影してきた美しく貴重な映像を生かし、そもそも世界遺産とは何か、世界遺産はなぜ誕生したのか、さらに「世界遺産」の創り方などなど、普段の番組とは違う面白さが詰まっています。膨大な映像アーカイブスから選び抜いた動画と、世界中を取材して得てきた番組スタッフならではの知見を活用して制作した世界で唯一のプログラムです。

そのなかで、a.schoolは探究学習の専門家として、授業の進行を手助けするスライドや、学習者が取り組むワークシート、さらに番組スタッフの知識が詰まった教員向けガイドを制作しました。

「世界遺産とは一体何か?」を4コマで探究

今回制作したプログラムは中高生が対象で、1コマ50分、全8コマの構成。前半の4コマは動画が中心です。そもそも世界遺産とは何なのか、なぜ誕生したのかから始まり、世界遺産を選ぶ基準とそれが時代に合わせてどう変化してきたのか、さらに環境や紛争、開発など世界遺産が直面している危機について、豊富な映像を軸に学び考えていきます。

未来の世界遺産を創る探究プロジェクトへ挑戦

後半の4コマは学習者によるグループワーク。2つのワークプロジェクトから選択可能で、1つは「自分たちの住む地域で新しい世界遺産候補を探し、ユネスコへの推薦書を作ろう」というもの。前半に学んだ世界遺産を選ぶ基準などの知識を使って、「我が町の世界遺産」を創ります。

もう1つは「世界遺産のミニ番組の構成台本を創ろう」というもの。番組スタッフが持つ制作ノウハウを伝えつつ、自ら調べ考え、さらに表現することを学んでいきます。

STEAMライブラリーで公開中

本プログラムは、子ども達が「未来社会の創り手」に育つきっかけを提供すべく、経済産業省が産業界や研究機関等と連携して開発した、学際的で探究的な学習のための多様なデジタルコンテンツプラットフォーム「STEAMライブラリー」にて無償公開しています。

ご関心のある方は、ぜひ以下のページから詳細ご覧ください。

https://www.steam-library.go.jp/content/127

制作:TBSテレビ
制作協力:TBSスパークル
制作協力:a. school(エイスクール)
機材協力:キヤノン

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